言葉にすると見えてくる

講師補助の布施です。

急に寒くなってきて、ついに厚手のお布団を出しました。
ここ数年、衣替えのタイミングが本当に読めなくなってきている気がします。
朝晩の冷え込みに合わせて、慌てて長袖を引っ張り出す季節ですね。

さて、今月は第1教室では情報セキュリティの、第2教室ではWordとExcelのCS試験が実施されます。
部門こそ違いますが、受講生の皆さんはまさに今、試験勉強の真っ最中。
久しぶりの「試験モード」に切り替えるのが大変だったり、なかなか頭に入らず焦りを感じたりする方もいるかもしれません。

実は私も受講生だった頃に同じ経験をしました。
「理解したつもりなのに、問題になると出てこない…」なんてこと、ありますよね。

そんなときにおすすめしたいのが、
「誰かに説明するつもりで言葉にしてみる」という勉強法です。

人に何かを説明するには、自分がきちんと理解していないといけません。
なんとなく理解できたと思っていた部分も、いざ言葉にしてみると「あれ、ここ説明できないぞ?」と、自分の”分かっているつもり”に気づくことがあります。

プログラミングの世界には「ラバーダック・デバッグ」という手法があるそうです。
これは、机の上に置いたアヒルの人形に向かって、自分の考えを一つひとつ説明していくことで、ミスや思考の抜けを発見する というものです。
相手がアヒルでも、説明することで頭が整理される…そんな不思議な効果があります。

この方法は試験勉強だけでなく、自分の悩みや考えを整理するときにも役立ちます。
「なぜうまくいかないのか」「どこが分からないのか」を言葉にしてみると、自然と次の一歩が見えてくることもあります。

私も講師補助として受講生に質問される機会が多く、そのときに「どう説明すれば伝わるか」を事前にシミュレーションしてみるのに、この方法がとても有効だと感じています。

「声に出すのはちょっと…」という方には、紙に書き出してみる「ジャーナリング」という方法もおすすめです。
”書く瞑想”とも呼ばれ、もともとは自分の考えや感情を可視化して整理する手法ですが、その日の学習内容を振り返るのにもとても効果的です。

私も最近のブームである「手帳」を使って、学んだことや感じたことをその都度書き込むようにしています。
以前は「書くよりパソコンで打つ方が早いしなあ」と思って敬遠していましたが、実際にやってみると、思いのほか心が落ち着いたり記憶が整理されたりと、効果の大きさに驚いています。
コツは、「飾らずに、自分の言葉で、思いつくままに書く」こと。
誰に見せるわけでもないので、丁寧に、誤字脱字や文法に気を付けて書く必要はありません。

声に出すもよし、書き出すもよし。
自分に合った方法で、思考を整理しながら一歩ずつ理解を深めていきましょう。
寒暖差に気をつけつつ、試験勉強ラストスパート、応援しています!

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