なんで松尾芭蕉?

講師担当の櫻庭です。

月日は百代(はくたい)の過客(かかく)にして、行かふ(いきかう)年も又旅人也。

これは、松尾芭蕉の紀行文である「おくのほそ道」の冒頭に記されている文です。毎日の生活を旅にたとえたもので、「月日というものは、永遠の時間を旅する旅人みたいなもので、やって来ては去っていく年月も、やはり旅人のようなものなのだ」という意味です。

今日は、5月に開講した「202ビジネスパソコン基礎科」の修了式でした。

14名の受講生が4か月の訓練を終えて、晴れやかな表情で旅立っていきました。4か月の訓練を受講すると決めたきっかけは人それぞれだと思いますが、人生の長い旅の途中で、ほんの少し寄り道をしたとも考えられます。でも、この寄り道は、一人一人にとってかけがえのないものだったはず。この先にずーっと続く旅の行き先を大きく変えた方もいたことでしょう。訓練を受講したことで、修了生の皆さんの旅が少しでも良い方向に向かってくれることを願わずにはいられません。旅先案内人ともいえる職業訓練校としての責任の重さを改めて感じた一日でした。

さて、ゆっくり感傷に浸る間もなく、明日から新たに18名の受講生をお迎えして「206ビジネスパソコン基礎科」が開講します。訓練講師の仕事をしていると、このように数か月ごとに新しいクラスが開講し、たくさんの受講生との出会いを繰り返します。明日からまた、気持ちを新たに、気合を入れて旅先案内人の役を続けます!

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