暑さ寒さも彼岸まで
講師担当の櫻庭です。
今日は秋晴れの晴天で、少し気温も高めでしたね。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言われる通り、先週あたりから朝晩の気温がぐっと下がってきましたね。
彼岸には、春彼岸と秋彼岸があります。それぞれ、春分の日(3月21日頃)、秋分の日(9月23日頃)を中日として、その前後の3日を合わせた7日間を彼岸といいます。
春と秋のお彼岸にはお墓参りに行く風習がありますが、それには理由があり、春分と秋分の太陽の位置に関係があります。仏教では、亡くなった人が生死の海を渡って到達する悟りの世界を「彼岸」といい、その反対側の私達がいる世界を「此岸(しがん)」といいます。彼岸は西に、此岸は東にあるとされており、太陽が真東から昇って真西に沈む秋分と春分の日は、彼岸と此岸がもっとも通じやすくなると考え、先祖供養をするようになったとのこと。
ところで、季節による太陽の動きを考えると、昼と夜の長さが等しくなるのは春分や秋分のように思えますよね。
でも実際には、東京で16分ほど昼が長くなり、昼と夜の長さは等しくないのです。
実際に等しくなる日は、春分や秋分から4日ほどずれているのですが、この原因は日の出入りの定義にあります。日の出入りは太陽の中心でなく上辺で定義されているので、太陽の半径分だけ日の出は早く、日の入りは遅くなります。さらに、大気の影響や太陽が昇ってくる角度などの影響で前述した時間差が出てくるわけです。
また、同じ理屈で、春分と秋分の日の出入り方位は真東や真西ではなくなります。厳格に考えると彼岸と此岸がもっとも通じやすくなっているわけではないのですが、細かいことは気にしなくてもいいですよね。ワカチコワカチコ~!
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